電化製品が増えすぎてしまいコンセントを追加でできないかお考えの方に注意ポイントを紹介いたします。
・コンセントが足りない
家族構成の変化などで電化製品も同じように増えてきて、最初から標準で付いていたコンセントだけでは足りなくなり、たこ足配線をしたり延長コードで対応していますがホコリが溜まりやすくなり発火しないか心配です。
電化製品を同時使用すると時々容量オーバーからなのかブレーカーが落ちることがあり面倒です。
このようなことでお困りなら失敗しないようにコンセントを増設する注意ポイントを一緒に見ていきましょう。
・コンセント増設の注意ポイント
コンセントの高さ
コンセントの設置高さは使用する電化製品によって適切な高さがあります。
掃除機などであれば床からコンセントの中心までが30㎝~40㎝、デスクで利用するコンセントであれば70㎝~90㎝、洗濯機は100㎝~125㎝、エアコンが180㎝~200㎝が利用しやすいですが実際に電化製品を目の前にしながら試されて高さを決められてもいいでしょう。
コンセント追加の費用
コンセントの設置場所が電源からの配線延長が伸びると、天井裏での作業が増えて部分的に壁面のボードを空けたりクロス補修が多く発生するので費用が高くなります。
1ヵ所当たりおよそ18000円~35000円が目安となります。
電気工事の専門業者に現地調査を依頼してプランと見積もりを複数もらい適正価格を把握しょう。
スイッチからのコンセント増設
あまり安くても近くの電灯スイッチから安易に分岐して不便な場所に付けられたり、ブレーカーの容量が足りなくて落ちるようだと意味がありません。
注意する点は、電気工事士の資格を保持している必要があることと、配線を通すために小さな開口部を開けて部分的にクロス補修するので最初のころはいいですが、年月か経つと目立つようになります。
壁全体のクロス張替をすれば問題ありませんが補修費用が更に必要となるでしょう。
【クロスの貼り替えを検討中の方に参考になる記事です。】
コンセントの位置
家具の配置によりコンセントの使い勝手が違ってきてタンスの裏や机の下にもぐらないと使えない状態になると不便です。
家具の配置計画を決められてからコンセントの位置を決められると間違いないでしょう。
コンセントの数
子供部屋を例にするとテレビ、ブルーレイレコーダー、時計、パソコン、ゲーム機、LEDスタンド、スマホの充電器、電子楽器、オーディオ機器、扇風機、掃除機などとかなり多いのが分かります。
二口コンセントが2ヵ所あったとしても差込口4か所では、とても足りずにたこ足配線や延長コードで差込口を増やすことになり見た目もごちゃごちゃして悪いでしょう。
できれば2口コンセントであれば5か所設置して差込口を10ヵ所は確保したいところです。
コンセント増設することによる壁の補修を減らしたいのなら4口コンセントを3ヵ所くらい設けても良いでしょう。
ただしコンセントの容量は決まっているので事前に確かめないと容量オーバーしてしまうのでバランスを考える必要があります。
【子供部屋のリフォームを検討中の方に参考になる記事です。】
コンセントのボルト数
一般的な家庭家電は100Vで利用できますが、エアコンやIHクッキングヒーターを設置する場合に機器により200V用の専用コンセントが必要になります。
分電盤でブレーカーを切り替えたり専用コンセントを配線設置するので費用が割高になります。
コンセントだけではなくスイッチ増設のポイントも合わせて考えてみましょう。
・スイッチ追加のポイント
壁や天井の内装リフォームで照明器具やスイッチの移動や追加が発生することがありますが、その場所にあったスイッチにしないと使いずらくなります。
どんなスイッチがあるのか
3路、4路スイッチ
廊下や階段、家族が出入りできるドアが2か所以上ある場合には、3路や4路スイッチにすることで一つの照明の点灯をそれぞれの場所で行えるので便利です。
調光スイッチ
寝室やリビングなどの灯りを調整できる調光スイッチであれば、専用器具と連動してムーディな雰囲気作りができるので良いでしょう。
ほたるスイッチ
暗がりでも小さなネオンがスイッチの存在を教えてくれます。
玄関や廊下、階段、トイレなどへ夜中に家族が利用される可能性が高いので便利です。
人感センサースイッチ
人の気配に察知して照明を点灯させることができるスイッチで対象物が無くなると一定時間で消灯するので電気代の節約になります。
トイレや玄関、駐車スペースなどに利用されています。
防水スイッチ
ゴムカバーで覆われていて水気が入らないように防水されているスイッチです。
建物の外回りに設置する場合に向いています。
スイッチの高さは
スイッチは実際に利用される方にもよりますが、床からスイッチのセンターまで110㎝~120㎝が目安ですが高齢の方は90㎝~100㎝程度でも宜しいでしょう。
スイッチの位置は
ドアの開く方向によりスイッチの取り付ける位置が無理のない使いやすい場所にしないと、使いずらくなってしまうので事前に確認しましょう。
家具などの配置で隠れてしまうこともあるので注意が必要です。
・まとめ
住宅の新築当初は電化製品も少なくてコンセントが足りていたのに、時間の経過で家電が増えて家族構成の変化に伴い、たこ足配線や延長コードで対応されている方は多いのではないでしょうか。
しかし壁の隅をコードが這っていると足が引っかかったりホコリが溜まりやすく見た目は良いものではありません。
部屋の用途や使用される電化製品の種類や数でコンセントの増設方法は異なってきます。
5つのチェックポイントをご覧頂きコンセント増設方法のヒントにして頂ければ幸いです。