急な階段を緩やかにリフォームしたい!後悔しないための確認ポイント

階段 緩やか リフォーム

急な勾配の階段を緩やかにリフォームしたいのだけれども、どのようにしたらいいのか分からない。
そんな方のために階段の勾配を調整するリフォームの注意点を紹介します。

・急な階段は不便で危ない

     急な階段に悩んでいる 家直さん
設計の段階では気になっていなかったのですが、毎日上り下りするうちに階段の急勾配が気になっています。

間取りを優先した階段の配置が原因だったのかもしれません。

来年から高齢の両親と同居することになったのですが、2階にリビングあるので階段をどうにか上り下りしやすくできないか悩んでいます。

急な階段 危険

     リフォームに詳しい シゲル
家直さんのように間取りプランで階段の種類や配置が決まりますが、部屋のスペースを優先しすぎてしまうと法的にはギリギリクリアしている急勾配な階段になってしまうことがあります。

親御さんも足腰が弱くなってしまうと急な階段は辛くて危険なので、勾配を緩やかにするリフォーム準備としてチェックポイントを一緒に見ていきましょう。

・階段を緩やかにリフォームするためのチェック事項

階段をリフォームするためにはメリット、デメリットがあるので後悔しないためにも内容を把握することが大切です。

階段の種類

ご自宅の階段の種類はどのタイプに当てはまりますか?

直階段

直階段
比較的普及しているタイプの階段ですが直線的に昇降するので、足を滑らせ踏み外すと1階の床まで転がり落ちる可能性があります。

かね折れ階段

かね折れ階段

直階段と違い踊り場を設けるタイプで途中で90度に折れることで、万が一踏み外しても踊り場があるので転落してもダメージが少ないですが直階段よりはスペースを必要とします。

折り返し階段

折り返し階段

この階段も直階段と違い踊り場を設けるタイプですが、途中で180度に折れることで踏面に余裕を持たせたゆとりのある階段にできます。

かね折れ階段と同様に万が一踏み外しても踊り場があることで転落距離が短くなるので安全性は高いでしょう。

螺旋階段

螺旋階段

あまり普及していない階段ですが少ないスペースで設置でき、意匠的にも見栄えが良い階段ですが踏面が中心付近は限られているので注意が必要で荷物を持っての昇降はしずらいでしょう。

【ご両親のためにバリアフリーリフォームをお考えであれば参考になる記事があります。】

バリアフリーリフォームの相場ってどれくらいなんでしょうか?ご家族の高齢者が歩幅が狭くなってきたり筋力低下など体の衰えを感じてきたら転倒事故が心配なので早急の対策が必要でしょう。場所ごとにシミュレーションをして障害を改善する方法を紹介します。

階段の勾配調整リフォームの方法

法的な規制

住宅の階段は、建築基準法により寸法に定めがあり足を置く部分の踏み面の長さは15㎝以上必要で高さは23㎝以下にしなければなりません。

法をクリアさせることは当然のことなので事前に市区町村の建築指導課で確認されて下さい。

建築指導課

丁度いい階段勾配

階段が急勾配だと昇り降りも注意しなければならないので、慎重になり行動がゆっくりになります。

だからと言って闇雲に緩やかであれば大丈夫でもなく、蹴上げと踏み面のバランスが大切です。

一般的に採用されている住宅の階段の寸法は蹴上げが18㎝~20㎝程度で、踏み面は20㎝~24㎝程度ですが実際の階段をご家族で昇降して試される方が宜しいでしょう。

施工会社に依頼して施工済みの建物を見学しながらチェックしてみてはどうですか。

階段見学

階段を緩やかにするにはスペースが必要

スペース 階段

階段の勾配を緩やかにするには、段数を調整する架け替え工事になるので平面的な階段面積を増やすことになるので、他の部屋は間取り調整により面積を減らされることに繋がります。

階段リフォームの制限

階段を緩やかにするリフォームの場合には、勾配調整のために架け替えになるので古い階段は撤去することになり2階の部屋への出入りが一時的にできなくなります。

リフォーム 制限

工事期間中だけは1階の部屋で間に合わせるか、仮設的に昇降用の外部足場を設置して対応することになるのでコストが余計にかかります。

リフォーム費用が高くなる

コスト

軽微なリフォームと違い階段を緩やかにするリフォームは、階段の架け替えになるので1階だけでなく2階の壁面や床回りの改修が必要となり、構造体である骨組みの調整も必要になるので影響範囲が広がります。

そのために階段単体は勿論のこと床材や壁の下地材の組み立てや、フローリングやクロスなどの仕上げ工事、コンセントなどの移動に伴う電気設備工事などが必要となり、規模や建物の構造にもよりますが工事費はおよそ90万円から220万円程度が目安となるでしょう。

階段架け替え

費用を抑えるには、フルリフォームや耐震補強などをするタイミングでまとめて施工することで諸経費なども含めて業者側と値引き交渉がしやすくなるでしょう。

耐震補強

【階段リフォームの正確な金額を知る上で見積もり依頼は必要となります。こちらの関連記事で詳しく書きました。】

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急な階段のその他の対策

フットライト

フットライト

階段は夜中や両手が塞がっていたりすると足元が見えずらくて怖い思いをしたことはありませんか?

人の動きに感知して足元を照らすフットライトを階段の側面に設置すると安心です。

手摺を付ける

階段 壁面 手すり

手摺が無いと壁面を手の平で触るので汚れや傷が付きやすく足を滑らせた時に掴む物が無く危険です。

掴みやすく手が入りやすいように手摺棒は33mmのタイプが良いでしょう。

取り付ける高さは体重が乗せやすい腰の高さを目安にして、あまり低すぎると階段を下りるときに腰が曲がってしまい危ない思いをします。

ご夫婦で身長差がある場合には高い方に合わせて手摺は取り付けましょう。

滑り止めを付ける

お年寄りがいらっしゃるなら階段の段鼻部分を識別しやすい色の滑り止めマットを貼ると安全対策になるので宜しいでしょう。

・階段を緩やかにリフォームまとめ

階段の勾配を調整するリフォームには確認しなければならないポイントが多々ありました。

お年寄りや小さなお子さんがいらっしゃるのなら、安全面を優先して早めに計画された方が良いでしょう。

階段の仕上げもコルクやクッションフロアーなどの足触りが良い仕上げ材を選んだり、壁のクロスなどもカバンや手の平に触れやすい場所なので表面が強く汚れにくいタイプを検討することで、家族が笑顔で安全に利用できる緩やかな階段に生まれ変わるでしょう。

【ホームエレベーターについて、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】

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