【PR】
ご自宅にカーポートはあるんだけども愛車が横からの雨風に晒されるので、外壁をどうにか取り付けてリフォームすれば天候の影響を受けないガレージに出来ないかお考えではないでしょうか。
カーポートとガレージとでは、使われている材料や骨組みの構造も違うのでガレージ化するには、屋根と外壁との接続部分の納まりや、建築基準法などをクリアしなければならず注意しなければならないポイントを確認する必要があるので一緒に見ていきましょう。
・カーポートとガレージの特徴を知る
最初に一般的なカーポートとガレージのメリット、デメリットを知り違いを理解することでカーポートからガレージ化への基礎知識にしていきましょう。
カーポートとは
骨組みがアルミなどの金属製の柱と屋根で構成されていて、片持ち式や両支持式などで屋根がポリカーボネート素材や金属製の折半などで屋根面を覆われたもので、正面は手動や自動で開閉できるゲートが設置される場合が多いです。
開放されているので愛車の排気やエンジン音はあまり気にならないでしょうが、夜間の侵入者などの防犯を考慮すると、人の動きで点灯する人感センサー付ライトを設置するなど対策をした方が安心でしょう。
【メリット】
簡易的な工事で短期間で設置できる。
ガレージと比較すると低コストでできる。
ゲートが無い場合は素早く出入りできる。
オープンなのであまり排気の匂いなどが気にならない。
ホームセンターなどでも気軽に依頼できる。
【デメリット】
自家用車への乗り降り時に天候が悪化すると濡れる。
愛車の整備は天候に左右されやすい。
ガレージと比べると外壁が無いので安っぽい。
地域によっては、積雪や台風に耐えられる製品を選択する必要があり、仕様によっては特別な補強が必要となる。
オープンな空間なので外部からの侵入がしやすく防犯対策が必要。
洗車の後などに横殴りの激しい雨が降ると車体が濡れてしまうことがある。
海岸沿いの地域の場合は、塩害により骨組みの金属部分が腐食する場合がある。
【玄関ポーチに庇を取りつけるリフォームについて、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
ガレージとは
ガレージは屋根だけではなく、壁面も囲われていて箱型になっているので愛車をしっかりと守ることができます。
住宅と一体になっているタイプは、一戸建ての住宅の側面に車庫が設けられるタイプと、2階建て以上で1階部分は車庫がメインで設計される場合のビルトインガレージがあります。
建物の構造に応じて外装も一体感があり高級感があります。
同じガレージでも、もっとシンプルに組立ることできる既製品の商品もありますが、独立していて外装の質感も異なるので建物との一体感はありません。
通常のガレージよりもコスト的には抑えられますが、地域によっては積雪や台風を考慮した仕様や強度を補うための補強が必要になります。
【メリット】
建物と一体感があり屋根や外壁の仕上げにより高級感を醸し出せる。
天候に左右されずにいつでも愛車を整備できる。
雨の日の愛車への乗り降りでも濡れずらい。
シャッターなどで施錠できるので愛車を不審者にイタズラされない。
雨風や紫外線から愛車を守れるので長持ちする。
洗車後に車体を雨に濡らさずに保管できる。
【デメリット】
基礎工事や建物本体と同じように屋根葺きや外壁張りが必要となるのでカーポートに比較すると費用がかなり高くなる。
急いでいる時にはシャッターの開閉が面倒に感じることもある。
防音対策をしていないとエンジン音が反響して周囲に響くことがある。
排気があるので換気設備が必要。
・カーポートをガレージ化する注意ポイント
1、建築基準法
カーポートからガレージにリフォームするには、柱や外壁を増設して既存の屋根に接続することになりますが、建築物と捉えられるので役所の市区町村の建築指導課に確認申請する必要があります。
建物の建ぺい率や容積率、採光などの制限を受けるので信頼できるリフォーム会社や建築士に相談された方が安心して工事が進められるでしょう。
安易な考えで無断でガレージ化する方もいらっしゃるようですが、もしご近所からの通報などがあれば改善指導される可能性があるので注意が必要です。
【確認申請や違法建築については、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
2、外 観
カーポートは金属製の柱と屋根の骨組みで構成されているので、ガレージにするために外壁を施工した場合、仕上げ面の質感も違い、既設カーポートの屋根面と新設する外装材がアンバランスな外観になることが考えられます。
費用は掛かりますが柱を建物と同じ外装材で覆い隠す納まりにすると統一感が生まれ見栄えは良いでしょう。
【外装サイディングについて、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
3、防水性能
カーポートは本来屋根部分だけの雨避けとして設計されているので、ガレージにするためには屋根と外壁の接続部分が防水性能としては弱点になりやすいです。
構造も違ってくるので台風や雨風が強い場合には、揺れにより固定接続した部分に隙間ができてしまい雨漏りする可能性が高くなります。
リフォームプランで既設の屋根と新設の外壁の納まりをよく検討して、2重3重に雨仕舞をする必要があるでしょう。
簡易的にコーキング処理程度で雨仕舞していても、風雨により劣化してしまうので長持ちしません。
せっかくガレージにリフォームしても雨の滴がポタポタ垂れてきては台無しです。
リフォーム業者と屋根と外壁との納まりをどのようにするのか、施工図を作成してもらい納得できるまで打ち合わせを繰り返しましょう。
【雨漏りのチェック方法について、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
4、内 観
カーポート内の天井と内壁は、軽鉄下地組みに耐水ボードやケイカル板張りに塗装などで仕上げるので、内観は一般的なガレージとさほど変わらないでしょう。
できれば排気で汚れずらくてメンテナンスがしやすい仕上げにします。
室内側の壁や隣地の家屋が接近していれば外壁の防音対策も必要となるでしょう。
コストを抑えるのであれば内装のボード貼りを省くことが考えられますが、内装的に問題がないか市区町村の建築指導課の担当窓口に業者を通して確認します。
5、リフォーム費用
カーポートからガレージ化した場合とカーポートを撤去してガレージを新設する費用を比較しましょう。
複数のリフォーム会社に同じ条件で、この2通りの見積りとプランを作成してもらいます。
ガレージ化するための建築基準法をクリアさせる事と、雨漏りしないよう万全な防水処理と保証などは忘れないで条件にして下さい。
カーポートを活かしながらガレージにリフォームする工事を対応できる会社は、限られてくると思いますが、少なくても相見積のために3社は探された方が宜しいでしょう。
【リフォームの工事実績や保証内容などを独自の審査基準を定めて厳選な審査により紹介してもらえるサービスがあるのでお探しであればご覧ください。】
【PR】タウンライフ
・カーポートのガレージ化まとめ
自宅に設置されているカーポートを活かしながらガレージ化するには、法的な問題や既設部分と新たに施工する屋根と壁面との接続箇所の防水処理など、クリヤーしなければならないことが多々あることをお分かり頂けたでしょうか。
ビルトインガレージと比べると多少は安くなるでしょうが、外観や内観、建物の耐久性などを考慮すると個人的にはカーポートのガレージ化はあまりお勧めできません。
どうしてもカーポートをガレージにしたいのであれば信頼できるリフォーム会社にご覧頂いた注意ポイントを確認されて問題が起きないように対策を練ってもらいましょう。
他の方法としては敷地の道路側の空きスペースに、既製品の組み立て式のガレージを設置するか、建物の道路側の空き部屋を改装してガレージ仕様にしたり、空き部屋が無ければ基礎が必要になりますが水平方向に増築して、ガレージを新設する方がトラブルも無く確実だと思います。
安易に費用を優先しすぎて後悔しないためにも、ガレージのリフォームについて信頼できるリフォーム会社を見つけて相談されてた方がいいでしょう。