妻の要望でキッチンにパントリーをリフォームしようと思っていますが、本格的なウォークインパントリーだと部屋のスペースが取られるので悩んでいます。
このような方に目的によって規模が違ってくるので、それぞれの特徴とパントリーリフォームのコツ紹介します。
目次
・食品専用のコンパクトなパントリー
キッチンの近くの壁面に設ける奥行きが40㎝程度で観音開きの扉や引き戸で開閉できる食品収納庫です。
敢えて扉を付けずにオープンな状態でお洒落な食器や調理器具を見せることもできます。
メリット
費用があまりかからない。
施工が簡単。
扉を付けなければ飾り棚になる。
デメリット
収納量が比較的少ない。
中々パントリーと気づいてもらえない。
・何でも詰め込める大容量パントリー
まさに食品庫と言える大きなスペースが特徴のパントリーで勝手口の隣にウォークインパントリーを設けたり、玄関とキッチンの途中にウォークスルータイプのパントリーを配置すればスムーズな家事動線になります。
メリット
優雅なパントリーを自慢できる。
デザイン次第でお洒落な空間に生まれ変わる。
特価商品を大量にストックできる。
お水やビールなど場所が必要な物でも十分収納できる。
窓と机を設置すれば家事室と兼用できる。
デメリット
リフォーム費用が高い。
他の部屋のスペースが削られる。
施工日数がかかる。
整理整頓が苦手だと食品以外の関係ない物が詰め込まれる。
・成功するパントリーリフォームのコツ
安くするには場所に拘らない
パントリーは食品庫の利便性を考えるとキッチンに接続する間取りになってしまいますがスペースを確保するためには、キッチンに隣接する部屋を削ることになり、内部の床フローリングや間仕切り壁、天井の撤去が発生します。
新設するパントリーの内装工事は勿論のこと照明やコンセントなど電気設備工事も必要なので施工費がかかります。
安く抑えるには階段下のデッドスペースなどを活用して棚板と扉を取り付けるだけで立派なパントリーが出来上がるでしょう。
キッチンから距離があり若干の不便さはあるでしょうが、頻繁に使う物をキッチンに収納して使用頻度の低い物だけを収めるなど工夫すれば気にならないでしょう。
どうしても思い通りの位置と広さで理想のパントリーリフォームしたいのであれば、キッチンやリビングなどのフルリフォームのタイミングでまとめて施工することで、資材の発注や現場管理費などが効率的になり費用の削減に繋がります。
パントリーに勝手口を設ける
スーパーに買い出しに出掛けて駐車スペースから勝手口を開けてパントリーに直接食品を搬入できると便利でしょう。
実家からの土がたくさん付いた野菜もこのルートであれば室内が汚れる心配もありません。
生ごみ置き場になる
臭いが気になるので雨の日でも頻繁に庭のゴミストック場所に生ごみを出していたのが、パントリーがあれば室内でも悪臭の
心配をせずに生ごみを仮置きできるので時間が開いた翌日に出すことができます。
ウォークスルーパントリーにする
パントリーのスペースが広く確保できるのであれば、玄関からパントリーに直行して常温で保存できる食品を整理してから、最後にキッチンで生鮮食品などを冷蔵庫で保存できるので快適です。
ウォークスルーの場合にはパントリーの玄関側とキッチン側に、ドアを設置することになるので費用が嵩むでしょう。
片付けが苦手
キッチン周りがいつの間にか調理器具や常温保存の食品などでごった返してしまう。
急な来客で慌てている時などパントリーがあれば、取り敢えず棚板に押し込んでおくことができるので時間が空いたらゆっくり整理できるので助かるでしょう。
使用頻度で棚板を決める
パントリーに収納する物は食品から電化製品まで多岐にわたり使用頻度もバラバラです。
ご家族のリクエストがあり頻繁に調理に使われるのであれば、背伸びをせずにしゃがまないでも簡単に出し入れできる、肩の高さからおよそ上下30㎝の範囲に収納すると出し入れしやすいでしょう。
手の届きずらい上部にはあまり使わない軽量の調理器具や食器を仕舞います。
下部は棚板の強度の問題もあるので重たいお米や替えの水、電化製品などを収納すれば取り出しも比較的楽になるでしょう。
棚板は全て可動式にしても構いませんが固定すると、棚板のたわみも無くなるので重量物の置き場所は確定させます。
リフォーム業者と詳細に打ち合わせをしてパントリー納まり図を作成してもらい確認しましょう。
業者によっては作図できない場合もあるので最低でもスケッチを描いてもらいイメージと寸法、棚板の厚み、仕上げを確かめます。
棚板の奥行きは広すぎると不便
収納力をアップさせるためにパントリーの棚板の奥行きを広げ過ぎてしまうと物の出し入れがしずらくなります。
手前の物で見えずらくて小さな食器や賞味期限が間近な缶詰めを見落としてしまう可能性があるでしょう。
奥行きは30㎝から45㎝程度が使い勝手が良くなります。
通気性を確保する
密閉した空間だと湿気がこもりカビが発生したり生ゴミをストックしている場合は、臭いが気になるので外壁に面した壁に小さな窓を設けて換気をしましょう。
それが難しい場合には換気扇を取り付けたり思い切って扉無しでオープンにする方法もあります。
・まとめ
奥様の笑顔が溢れるパントリーをイメージされてリフォームを計画されているのでしょう。
コンパクトな収納タイプのパントリーであれば安価に済みますが、ウォークスルーパントリーのようなスペースを多く必要とする大掛かりなリフォームであれば撤去工事、内装工事、電気設備工事などが必要で高額になります。
後悔しないためには目的と予算のバランスが大切です。
夫婦で話し合われてライフスタイルに合ったパントリーリフォームを計画されて下さい。
【リフォームの相談を悪徳業者にしないように、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】