二世帯住宅のリフォームで成功する間取りの注意ポイント10選

二世帯住宅 リフォーム 間取り

旦那さんの実家に同居することになり老朽化した実家を二世帯住宅にリフォームすることになりました。

予算もあまり掛けられないようで完全分離にすることは叶いそうにありません。

上手くやっていけるのか不安です。

このようなお悩みを抱えられている方をお見受けします。

二世帯住宅に上手くリフォームするコツを一緒に見ていきましょう。

・二世帯住宅リフォームに賛成できない

二世帯住宅にリフォームするとお互いの生活環境が見やすいので、お姑さんも些細なことにで口出しされることも多くなります。

お子さんが好きな物を与えすぎたり悪い事をしても叱ってくれないなど、子供の躾や家事に関することなど考え方の違いで気になることでしょう。

・二世帯住宅にリフォームしたくない理由

気が抜けない

気が抜けない

いつお姑さんが訪ねてくるのか分からないので気が抜けないでしょう。

同居型の場合は寝室を出る時から「みっともない」などと言われないように格好にも注意するので気が張っています。

気を遣う

夜中に帰宅する時などは同居型の場合には、両親を起こさないようにしなければならず物音を出さないように気を遣います。

夜中 帰宅 気を遣う

2階に子供部屋があるのであれば1階の両親の寝室に、足音が響かないように注意しなければならないでしょう。

ライフスタイルの違い

二世帯住宅にリフォームするにはお互いの考え方をまとめなければなりません。

長年自分たちのライフスタイルで生活してきた両親世帯に、同居することになる子世帯のご夫婦がある程度合わせることになる場合が多いようです。

両親側の住宅資金の割合が多いことがその要因でしょうが、自分たちのマイホームにおける要望を我慢することもあるでしょう。

両親の介護

誰でも避けては通ることができない両親の介護の問題。

両親の介護

二世帯住宅で一緒に生活を共にしているのであれば年老いた両親も健康面で不安なことも多くなってくるでしょう。

近い将来には、病院への通院、お風呂やトイレの世話など日々の生活のサポートが必要となります。

介護 二世帯住宅

その覚悟が無ければ二世帯住宅にリフォームして同居する決断は中々できないでしょう。

・二世帯住宅リフォームのメリット

住宅資金が安くなる

新築で一戸建て建築するには資金的に厳しい場合がありますが、実家を二世帯住宅にリフォームすることで住宅資金が削減できます。

住宅資金が安くなる

二世帯住宅のタイプによってリフォーム費用は調整することもできます。

子供の躾をしてもらえる

共働きの夫婦にとっては二世帯住宅であることでお子さんを預けやすい環境になります。

二世帯住宅 子供預ける

普段あまり接する時間が少ない分、少々のことでは注意できずに甘やかしてしまいがちでしょう。

祖父母に子供を見てもらうことで厳しく躾をしてもらいやすい環境になります。

自分たちが体調を崩してしまったり、お子さんが突発的な体調不良や万が一事故に巻き込まれた時など対応してもらえると安心でしょう。

家庭料理を教えてもらえる

小さなころから旦那さんが好きな家庭料理の作り方を教えてもらいやすくなります。

親 料理を教えてもらえる

その分料理のバリエーションが増えて喜ばれることでしょう。

光熱費を節約できる

リビングやキッチンを共同で利用されるのであれば電気料や水道使用量を抑えることができます。

光熱費を節約できる

冷暖房する部屋もまとめられるし新聞なども交代で御覧になると節約になるでしょう。

防犯対策になる

夫婦共働きの家庭であれば留守にする時間が長くなり空き巣に狙われやすくなります。

二世帯住宅にすることで両親が普段は在宅されているので家の周辺を見てもらえるでしょう。

それが防犯対策になるのでホームセキュリティーの費用を抑えることができます。

子供の送迎をお願いできる

時間が取れない時にお子さんの学校や塾への送迎をお願いしやすくなります。

子供 送迎

急な用事がある時などは助かることでしょう。

お子さんの勉強を見てもらえる

小さなお子さんであれば負担にならない程度に、宿題などの勉強を見てもらいやすくなるでしょう。

普段はあまり集中できないお子さんでも、優しいお爺ちゃんやお婆ちゃんなら素直に勉強してくれるかもしれません。

両親の健康状態の管理

高齢の両親が足腰に不安を覚えたことで日常生活での躓きや転倒事故の可能性がある場合は、二世帯住宅だと目が行き届きやすいでしょう。

両親の健康状態

日々声を掛けることで顔色が見れるので健康状態も把握できます。

賃貸に出せる

完全分離型の二世帯住宅であれば先々両親が利用していた1世帯を修繕して賃貸することができます。

住宅ローンの負担を軽減できるので家計が助かるでしょう。

住宅ローンの融資条件にもよるので融資機関に事前に確認されて下さい。

住宅ローン

税金が優遇される

両親から贈与を受ける時には年間110万円を差し引いた額に贈与税が掛かりますが、住宅資金として援助を受ける際に条件を満たせば非課税の対象になったり相続税を安くできることもあるので、二世帯住宅を専門にされているリフォーム業者に相談されて下さい。

土地を探さないで済む

一戸建てを建築するには法的にクリアできる敷地を探さなければなりません。

土地を探さないで済む

実家を二世帯住宅にリフォームするのであれば、土地代は必要ないので工事費だけの返済で負担が軽くなります。

賑やかな家庭に憧れている

賑やかな家庭 二世帯住宅

部分共有型や完全同居型にリフォームされるのであれば、三世代の同居となるので何時でもワイワイガヤガヤと会話が途絶えない家庭になるので、そのような環境に憧れを抱いていたのであれば最適な住まいになるでしょう。

経済的なサポートを受けられる

ご夫婦の収入が少ない場合には、二世帯住宅のリフォーム費用をご両親に負担してもらい同居することで家賃も発生しません。

食費や光熱費などもサポートしてもらえれば貯蓄や教育費にまわすことができます。

・快適な二世帯住宅リフォームのコツ

二世帯住宅にしたくない理由をメリットで補えるか

上記で説明してきました二世帯住宅にリフォームできない理由として挙げられる、いつでも気が抜けないとかライフスタイルの違いなどが考えられますが、そのデメリットをメリットで十分補うことができるかどうかが重要です。

ご夫婦の現在の状況や両親との関係性によりますが、1項目ずつ確認されて天秤を掛けられてみてはどうでしょう。

言いたいことが言える関係性

家族として一生を共にする訳ですから、あまりにも遠慮しすぎるとストレスが溜まり長続きしません。

旦那が帰宅後に両親の愚痴ばかりでは夫婦の関係もギクシャクするでしょう。

義理の両親でも家事や子供の躾については、自分たちの思ったことを言える関係でありたいものです。

介護する覚悟がある

旦那さんの両親の介護を受け入れる覚悟があるかどうかだと思います。

いつも身近で生活している家族として身の回りの世話をすることもあるでしょう。

身の回り世話

後戻りはできないので現状では想像できない、ご両親の弱くなった姿を思い浮かべて結論を出して下さい。

二世帯住宅の得意な業者に依頼

二世帯住宅の得意な業者

両親と現役世代のご夫婦とでは価値観もライフスタイルも違います。

二世帯住宅を得意としているリフォーム会社であれば幾度どなく考え方の違いを痛感しているので、アイディアも豊富で上手い具合に調整できるでしょう。

コスト的にも効率的で両世帯が快適に生活できる間取りプランを提案してもらえます。
【二世帯住宅を得意としているリフォーム会社に見積もりやプラン作成を無料で依頼できるサービスについて記事にしました。】

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完全同居型でもミニキッチンを設置

同じキッチンを使うことになるので調理の時間帯が重なると相手に気を遣うので、両親の寝室の隅にミニキッチンを設置することでお茶を入れたり簡単な料理もできるので、快適に過ごすための費用として捻出しましょう。

二世帯住宅 ミニキッチン

夫婦共働きで食事の準備を義母に頼っている場合は、遠慮しないで利用できる二つ目のサブキッチンを自分たちのエリアに設置することも考えましょう。

残業で遅く帰ったり早朝出勤でも簡単な食事くらいなら作れるので義母に気兼ねしなくて済みます。

両親世帯はバリアフリー対応にする

ご両親が元気なうちは何ら問題はないでしょうが先々介護が必要な時が訪れます。

お風呂も介助がしやすいようにスペースも広めにして、出入り口も三枚折り戸にすると利用しやすいでしょう。

車椅子での利用も想定して玄関の段差解消やトイレのドアを引き戸にするなど、費用は掛かりますが先を見越してバリアフリー対応にすることが大切です。

両親世帯 バリアフリー対応

建築基準法をチェックする

完全分離型で建物を増築する場合には、建ぺい率や容積率がオーバーしていないかチェックする必要があります。

建築基準法 チェック

建物の構造や工法によっては思い通りの増築が難しい場合もあるでしょう。

増築面積が10㎡を越えるとリフォーム工事でも建築確認申請をしなければならないので、事前にリフォーム会社の担当者に確認しておきましょう。

仮住まいが必要な場合もある

完全分離型のリフォームは増築を伴う場合が多いので外壁の撤去や復旧作業があるので、現場で日常生活を送ることは困難が予想され一時的に仮住まいへ引っ越すことを考えなければなりません。

仮住まい

部分共有型でも施工範囲によっては粉塵が発生することもあり、作業効率を考慮するのであれば仮住まいへ移動される方が工事が捗るでしょう。

まとめ役が必要

ご両親世帯と子世帯がそれぞれ要望をぶつけ合うとまとまる話もまとまりません。

ご主人が中心となり、それぞれの意見を集約してリフォーム会社の担当者と打ち合わせされた方が間違いないでしょう。

費用や施工的な面で難しいことも業者からの伝言をご主人が家族に伝えた方がスムーズに進みます。

自分たちにあった二世帯住宅にする

両親世帯としっかり区切って共有する部分を造らないことでプライバシーを確保したいのであれば、完全分離型のタイプになりますがリフォーム費用は高額となります。

自分達が住まわれている一戸建てなのか、実家を増改築するのかにもよりますが費用の分担を決められて、無理をしないと返済できないようであれば、部分共有型や若しくは完全同居型も選択肢に入ると思います。

二世帯住宅 増築

どんなに住み心地が良くても支払いが厳しければ、生活費にシワ寄せされて不満が溜まってくるでしょう。

今の現状にあった二世帯住宅リフォームをしましょう。

二世帯住宅リフォームのタイプは下記で説明しているので参考にされて下さい。

・二世帯住宅リフォームのタイプ

部分共有型

ご夫婦の世帯とご両親の世帯で共有できる部分はできるだけ一緒に使うことで、リフォーム費用を抑えることができる間取りになります。

一般的にはキッチンやリビング、浴室、トイレなど共有する範囲が広ければ広いだけ工事費が削減されますが、お互いが顔を合せる機会が多くなることでプライバシーの確保はどうしても難しくなるでしょう。

完全分離型

ご夫婦の世帯とご両親の世帯を完全に区切ることでプライバシー確保を優先させた間取りです。

平屋の一戸建てに2階部分を増築して分離する場合や敷地に余裕があれば敷地の空きスペースに増築することもできます。

完全分離型

全ての部屋が独立しているので共有する部分はありませんが、水回りなども新たに増設することになるので費用は割高になるでしょう。

完全同居型

子世帯のご夫婦が生活されていた一戸建てに設備などを追加しないでそのまま両親が同居するタイプです。

空き部屋が無ければリビングを区切って和室を造るなどは必要となりますが、他のタイプと比べるとリフォーム費用は最も掛からないでしょう。

完全同居型

一つの家族としての生活になるのでお互いの世帯の理解と協力が不可欠です。

・まとめ

二世帯住宅のリフォームを考えられていて間取りで悩まれていませんか?

費用の面やお子さんがいらっしゃる家庭であれば魅力的でしょう。

ただそれ以外にも考えても見なかったメリットやデメリットがあることも現実です。

同居が始まってからご夫婦で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも自分たちに問いかけて見て下さい。

間取りの細かな問題点は二世帯住宅を得意として業者であれば解決できるでしょう。

一番難しいことは両親との良好な関係性を末永く続けていくことなのです。

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