自宅のお風呂やキッチンリフォームを検討するために、複数のリフォーム業者へ見積もり依頼をしたものの、金額以外にどこをどのように見比べたら良いのか分からないと、戸惑っていませんか?
リフォーム業者の見積もりを比較する際の注意点や手順を紹介します。
・見積もり比較の問題点はどこ
見積もり項目を揃える
リフォームの見積もり項目がバラバラだと、適正な比較検討ができません。
見積もり項目で材料の品番や明らかに数量が抜け落ちている場合には、再見積もりを依頼します。
1式表示させない
リフォーム箇所が1ヵ所ならわかりますが、数量が1式表示の場合にはできる限り数量を明記させて下さい。
仕上げの施工面積や人件費が不明確では比べられません。
実物を確認する
リフォーム会社により、ユニットバスやシステムキッチンの得意としているメーカーがあります。
同じグレードと言われても、カタログだけではよく分かりません。
単純に製品番号でグレード比較できないので、それぞれが提案しているメーカーのショールームなどで、キャビネットの扉やワークトップの現物を確認して機能性や質感などを事前に見ることでイメージ違いを防げて安心できるでしょう。
【キッチンリフォームをお考えの方に参考になる記事があります。】
売れ残りじゃないか
システムキッチンなどで極端な値引き率で、標準仕様として勧めてくる場合には注意が必要です。
リフォーム会社で以前の工事で過剰に仕入れた商品だったり、型遅れ商品の可能性があるのでカタログやショールームで確認して下さい。
しかしその商品が自分たちの好みで、できるだけ価格を抑えたい場合には別の話です。
見積り漏れがないか
リフォームの予算よりも極端に安い場合には、見積もり落としの可能性があります。
手抜き工事などのいい加減な施工をされたら大変なので、再見積もりを依頼します。
廃材処理費は含まれてるか
リフォームによる解体工事や廃材処理費が含まれているか、資材を搬入する際の養生費が計画されているかを確認します。
小規模リフォームでない限り必ず必要な項目なので見積もりに記載させましょう。
雑な見積もりは後で、追加費用を請求される可能性があります。
・見積もりの比較の仕方
見積もりの説明を受ける
見積もりの項目とリフォームプランを確認しする時に、内部の床のリフォーム工事であれば床の下地組立や新設のフローリングの項目があるでしょう。
名称や具体的な製品番号、単位、数量、金額が記載されています。
リフォーム業者の担当者から、1項目ずつ目で追いながら説明を受けましょう。
材料のイメージが出来ない時には、カタログや製品サンプルを準備してもらいます。
この時に製品のグレードや工法なども確認されるといいでしょう。
見積もり条件で工事に含まれていない項目などがある場合には、金額を明らかにして本工事に含めることで追加金額を最小限にできます。
相見積は同条件で比べる
同じ条件の相見積を比較します。
トータルの工事金額に目が行きがちですが、大切なのは見積もりの内訳です。
材料が同グレードになっているのか、施工面積に明らかな食い違いが無いかなど、項目漏れが無いかチェックします。
食い違いは指摘する
見積もり項目が網羅されている業者の、見積書をベースにして項目が漏れていたり、数量が明らかに増やされている場合には、リフォーム業者の担当者に確認して必要であれば再見積もりを依頼します。
バランスのとれた会社を選ぶ
リフォーム工事金額が安いだけでは決めてはいけません。
相見積になれば、競争の原理で安さを競うようになることもありますが、価格だけで決めてはいけません。
大事なマイホームのリフォームですから、施工品質や安全面を考慮した工事をすることが大前提です。
もちろん決められた期間内に工事を完了してもらわなけらばなりません。
このように総合的にバランスのとれた優良会社に工事を依頼することが重要です。
【リフォーム工事の資格について参考になる記事があります。】
・まとめ
リフォーム業者の見積もりを比較する時の問題点や比較するポイントをご覧頂きましたが、確認することが多くて大変だと感じたことでしょうか。
よく見過ごしてしまうのが見積もり項目がバラバラだったり、数量が1式表示の場合でも、よく分からないままに見積もりを受け取ってしまうことです。
恥ずかしがらずに質問をして納得できるようにすることが大切です。
極端な値引き率で勧めてくる場合にも何らかの理由があるので問いただして真意を確認しましょう。
1回目の見積りで予算よりも極端に安い場合には、見積もり落としの可能性があるので注意が必要です。
リフォームで工事金額は大切な要素ですが良い物を納期通りに事故もなく安全に完成させる業者が優れたリフォーム会社と言えるでしょう。
紹介した注意ポイントがあなたのリフォーム成功のヒントになったなら幸いです。