マイホームを新築したり、中古住宅を購入して年月が経ってきたら、自らリフォーム工事の見積もりを業者へ依頼する機会が訪れますが
「どのように依頼したらいいのか分からない」
「悪い業者に騙されないか不安」などと戸惑いがあります。
工事が完成して失敗したと嘆かないためにも、自宅のリフォームを見積もり依頼する際の注意点を紹介します。
・リフォーム見積もりの問題点
相見積もりで比べる
信頼できる業者さんだからと、1社だけの見積もり依頼でリフォーム工事を決めてしまうと、項目漏れや適正な工事価格なのか比較できません。
大手リフォーム会社や地元の工務店など複数のリフォーム業者に相見積を取って比較するのは常識です。
明確な見積もりじゃない
リフォーム業者の提案で現地調査を簡単に済ませてしまい、概算的な見積もりで工事を進めると追加金額を請求される恐れがあります。
最初から詳細な見積もりを提出してもらいましょう。
見えない部分で老朽化した下地の取り換えなどがある場合でも部分的な概算金額は算出してもらいます。
目安がないと後になり慌てることになります。
【悪徳業者に騙されないために参考になる関する記事があります。】
リフォームの方法が明確でない
リフォームの工法や仕上げのグレードを、見積もり依頼の時に決めておかないと適正な金額がわかりません。
例えば外装のリフォームであれば、既存の外壁材を撤去するのか、それとも残したまま上から新しい外壁材を被せるのかでも工事金額に大きな幅が生れます。
外壁の塗り替えでも、塗装材料のグレードはピンからキリまであるので、リフォーム業者の担当者より納得できるまで説明を受けて、他の依頼業者にも同一の条件で見積もりを取りましょう。
予算がオーバーしている
自宅のリフォーム予算がオーバーしてしまうことは多々ある状況です。
予算に見積もりを合わせる手段はいろいろありますが、今回は一番やりやすい方法を紹介します
各リフォーム業者へ予算を提示して代替えプランを提示してもらいましょう。
リフォームの工法や材料のグレードを調整することでコストを下げることは可能です。
経験豊富で力のある業者であれば最適な提案をしてもらえるでしょう。
注意点はどうしても譲れない拘りがあるのであれば各業者に条件として言い渡すことを忘れないようにして下さい。
・見積もり依頼の注意点
リフォームする箇所の優先順位
家族の要望を全て聞き入れると、予算がオーバーするのは目に見えています。
例えば奥さんが最新のシステムキッチンにしたいと要望していて、同じころに外装が劣化していて、ひび割れが発生しているので外壁塗装も考えていた場合などなら、キッチンは現状でも機能的には問題ないので、緊急性のある外壁塗装を優先するなどです。
長期的なスパンで自宅のリフォーム計画をされると無理がありません。
リフォーム箇所の現地調査
外壁のリフォームであれば既存の状態がどうなっているのか、今回補修する必要のある範囲はどれくらいなのかなどを調査してもらいます。
その際に注意したいことは、要望している箇所以外も腐食が酷いとか、劣化していて補修しないと大変になるなどと、不安を煽る業者もいるので冷静に相手を見極めて下さい。
逆に現地調査を丁寧にしない業者も、この部分が見積もりから抜けていた事を理由にして、後で追加金額を請求される恐れもあります。
あくまでも希望しているリフォーム箇所の調査を適正にしてもらうことです。
3社以上の業者に見積もり依頼
自宅のリフォームする範囲やグレードを決めて、同じ条件で見積もりを依頼します。
大手のリフォーム会社だけでなく、中小のリフォーム専門業者など一緒にした方が、外装工事がメインであったり水回りの改修が得意な業者などもいるので比較できるでしょう。
他社からも見積もりを取っていることや、予算的なことも正直に話した方が協力的になると思います。
【リフォームの見積もり比較について、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】
仮住まいの費用
部分的なポイントリフォームであれば施工区域を区切って養生することで、生活しながら工事を行うことができますが、大規模なフルリフォームの場合は簡単ではありません。
工事をスムーズに進捗させるためにも仮住まいに引っ越すことが必要です。
見積もり以外にも仮住まいの賃料や引っ越し費用を別に準備しなければならないのです。
それとリフォーム会社によって対応が違いますが、家具などの移動も必要であればリフォーム内容に含めるように指示されて下さい。
・まとめ
飛び込み営業できたリフォーム業者の1社だけに決めて見積もりを取る行為は適正な価格が把握できないので問題です。
大切なマイホームを家族のために快適にするリフォーム工事です。
後になり失敗したと奥様と嘆くことがないようにするためにも見積もりを依頼するときの注意点を見返してリフォームする箇所ごとに優先順位を付けてライフスタイルに合ったリフォーム計画を考えましょう。
【リフォーム工事の資格について参考になる記事があります。】