一戸建ての基礎や骨組みを残すスケルトンリフォームで満足するためには、チェックポイントを確認して相場を知ることが大切です。
・スケルトンリフォームの費用に関するメリット、デメリット
スケルトンリフォームの費用的なメリット、デメリットを確認することで思い切って建て替えるのか、やっぱりスケルトンリフォームをするのか判断しやすくなります。
【メリット】
リフォーム費用
一戸建ての構造や築年数、老朽化の度合いにもよりますが建て替えよりかは、スケルトンリフォームが何割かはコストを抑えられるでしょう。
それは構造体や基礎を既存の物を再利用できるのがメリットと言えます。
耐震性能が著しく不足していたりシロアリ被害が酷いと、部材の取り換え補強費が必要となり差額が少なくなることでメリットの効果は薄れてくるでしょう。
工 期
一戸建てを建て替えする場合には、古い建物を解体撤去して搬出後に基礎工事から建物を造り上げるために最も工期が必要となります。
スケルトンリフォームは、一戸建ての構造や骨組みの補修具合にもよりますが基本的には基礎と骨組みは再利用されるので、その分は工期は短くなるので仮住まいの家賃は抑えられるでしょう。
産業廃棄物処分費
建物の解体に伴い発生する建築廃材、木材やコンクリート殻などのボリュームは、建て替えと比べると基礎や骨組みの分が含まれないので若干少なくなります。
【デメリット】
解体撤去費
スケルトンリフォームの場合には、骨組みである構造体を守りながらの慎重な解体作業となるので手作業が多くなり施工日数が長くなります。
一般的な建て替えであれば重機を使い全体的に短期間で解体撤去できるので、比べると解体撤去費は高くなる傾向にあります。
地盤沈下
地震による地盤の液状化や盛土と切土の境で不同沈下により建物が傾いてしまった場合は、修正工事が必要となります。
鋼管杭を支持地盤まで圧入してジャッキアップする方法や基礎の下に耐圧盤を設置してジャッキアップする方法もありますが、コストが高いので修正してスケルトンリフォームをするよりかは建て替えた方が経済的でしょう。
それでも事前に地盤調査をして支持力が足りない場合には地盤改良などの可能性もあります。
・一戸建てのスケルトンリフォーム費用は?
部分的なリフォームと比べると構造体だけを残して、外壁や内装を解体するので粉塵が飛散する大がかりな工事となるので費用は高くなる傾向にあります。
建物の構造で比較しても木造であれば土台や柱などの骨組みがシロアリの食害に遭っていたり、鉄骨造であれば鉄骨の柱や梁が腐食していることもあるのです。
耐久性が高い鉄筋コンクリート造でもひび割れにより雨水が構造体に浸透して、鉄筋を錆びさせて表面のコンクリートを爆裂させて崩れ落ちていたら補強する費用が必要になります。
一般的な一戸建てのスケルトンリフォームでは、外装材や内装の解体処分費、構造体が傷んでいたら補強費、水道や電気、空調設備などの工事と新たな仕上げ工事が必要であり、およそ800万円から2000万円程度が目安となります。
もし中古の物件を購入するのであればその分のプラスαを見込まなければならないのです。
スケルトンリフォームをする一戸建ての構造や老朽化具合、どのような間取りにリフォームするのか水回りや外壁などのグレード、耐震補強は必要なのかなどで工事費用は全く変わってきます。
やはり相見積をスケルトンリフォーム業者に依頼して費用を掴む方が確実でしょう。
・適切なスケルトンリフォーム費用の調べ方
建て替えとスケルトンリフォームを比較して自分たちにとってメリットが多いのであれば費用を調べましょう。
家族の希望をまとめて部屋の間取りやキッチン、浴室などのサイズやオプションなども聞き取りします。
具体的な内容を基にしてスケルトンリフォームが可能な業者へ相見積を依頼するのです。
それぞれの会社の得意とするノウハウでリフォームプランを提案してくると思いますが、できる限り同条件にして見積もりを作成させましょう。
項目が揃わないと見積もりの比較がしずらくなくので注意が必要です。
現場調査の段階では床下や屋根裏などの見え隠れ部分も見てもらい、構造体などの骨組み部分の補修が必要なのかも確認してもらうと良いでしょう。
地元に密着している業者と全国展開している大手のリフォーム会社も含めて、複数の見積もりを表にまとめて項目の食い違いや単価が明らかに高い、安い、見落としてしまっている場合もあるのでチェックをします。
その時点で不明な部分は各業者に確認して見積もりを訂正してもらいましょう。
そして項目ごとの平均を算出することで相場を知ることができるので業者選びの指標の一つにできます。
・まとめ
一戸建てをスケルトンリフォームをするには、かなりの費用が必要なことがお分かり頂けたでしょう。
建て替えと比較してもスケルトンリフォームをするメリットもあるので総合的に判断されて下さい。
業者選びが成功の鍵となるので自分たちに合ったリフォームプランと、予算にマッチした信頼できる相手が見つかることを願っています。