耐震補強の賢い進め方!シロアリ被害は大丈夫?自分でする注意ポイント

耐震補強 木造 費用

     地震で壊れそうな家にお住まいの 家直さん
親から引き継いだ木造の家で築年数が古くて地震があるたびに揺れが酷く心配です。

建て替えるには費用的に厳しいので耐震補強でどうにか強くできないか悩んでいます。

どこをチェックすればいいのか分からないことばかりで専門家に相談したいです。

     リフォームに詳しい シゲル
家直さんのようにご両親から受け継いだ古い住宅の場合には、建築基準法の耐震基準が見直される以前に建てられた可能性が高いでしょう。

専門家に依頼して耐震診断を受けて補強の必要性や方法を決めていく必要があるでしょう。

倒壊してからでは遅いので、まずは耐震補強の進め方を一緒に見ていきましょう。

・耐震補強の進め方

耐震補強 進め方

一般的な住宅のリフォームでも現地調査により施主の要望を聞き取りして、どのように改善していくか検討しますが耐震補強工事の場合には、より詳細な調査や計画書の作成などがあり特殊な要素があるので大まかな進め方を説明していきます。

1、耐震診断を業者へ依頼

建物にひび割れが発生したり、襖がしっかり閉まらなくなったり、軽い地震でも揺れが酷く感じられるなど気になることを発見したら、耐震補強工事を専門としている業者へ耐震診断をお願いします。

外壁ひび割れ

2、耐震診断の実施

図面や聞き取り調査

設計図で基礎や骨組み、屋根、外装などを詳細に確認します。

設計図面

建物の築年数や今までに発生した構造的な不具合がないか聞き取りします。

構造的に影響のあるリフォームを実施していれば図面や経過状況を聞き取りします。

現場調査

建物周辺の土地や床下の基礎に異常がないか、柱などの構造体の現状や固定方法を確認します。

現場調査

3、耐震補強の計画書を作成

耐震補強計画書

現地調査を基にして耐震性能を算出します。

そして耐震性能を満たすための耐震補強工事を計画します。

4、耐震補強の見積書作成

耐震補強工事の内容に問題がなければ見積書を受理して予算があえば契約となります。

耐震補強 見積書

耐震診断を実施した専門業者が工事を行う方が内容を把握しているのでスムーズ進められますが、予算が合わなければ別業者でも構いません。

・シロアリ被害は耐震補強に悪影響

シロアリ 食痕 蟻道

木造住宅にとって怖いのはシロアリ被害ですが耐震補強にも影響を及ぼします。

雨漏りなどで屋根裏や壁の下地を湿らせてしまい、シロアリが好む環境を作り出してしまうことがあります。

湿気の多い床下からも蟻道を作り侵入してきますが、重要な骨組み自体をシロアリに害されると強度不足のために、取り換えが必要となり補強費用が新たに発生します。

普段から建物の周辺や床下、天井裏にシロアリの食痕や蟻土などが見られないか点検することで、被害を最小限に食い止めることができます。

シロアリ 蟻道

【シロアリ駆除について、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】

シロアリ駆除の費用相場を知ることは大切ですが費用の安さだけで業者を決めると後悔する可能性が高いです。あとから別途工事をすぐ請求してきたり保証期間が曖昧な業者は信用できません。騙されないシロアリ駆除依頼のチェックポイントを実践されて下さい。

・地盤沈下の対策は高額

地盤が軟弱なために地震などの影響で液状化してしまい建物の重さを支えられずに、徐々に基礎がめり込んでいく不同沈下が発生すると、傾いてしまい構造体の接続箇所や基礎の破断などが起きてしまいます。

地盤沈下

地盤沈下が発生した場合には、アンダーピニング工法や耐圧盤工法などで建物を持ち上げて修正できる場合もありますが、工期がかなり掛かり費用も500万円以上となるので建物の老朽化具合を確認して、建て替えも視野に入れて比較された方が良いでしょう。

・自分でする耐震チェック

木造軸組工法 チェック

専門業者に調査を依頼される前に自宅の耐震性能をチェックしてみてはどうでしょうか。

地盤については考慮されていませんが、1~2階建ての木造軸組工法やツーバイフォー工法の住宅で自分で簡易的に診断できます。

木造軸組工法

下記の10項目が全て当てはまる場合は問題ありません。

1項目でも該当しない場合は心配な状態なので専門業者により耐震診断を実施してもらいましょう。

1、建築が1981年以降

住宅を建築されたのは1981年6月以降です。

この月に建築基準法の耐震基準が大幅に見直されたので地震の被害も少ない傾向にあります。

建築が1981年以降

2、災害に遭っていない

現在まで床下浸水や崖上隣地からの崩落などの災害に遭ったことがないです。

今まで災害に遭っているならば構造体が弱っている可能性があります。

構造体が弱っている

3、増築していない

増築工事

建築確認申請をして増築工事を実施したか、増築工事自体していません。

構造体に影響がある増築工事を繰り返し実施したことで大切な構造部を撤去してしまったり、建築確認申請をしないで不適切な工事が行われている可能性があります。

4、定期点検を実施

定期点検

建物はメンテナンスされていて老朽化している箇所ありません。

定期点検がされていないと屋根や外装、壁、床下地の老朽化により構造体が湿気で腐ったり、シロアリに害されている可能性があります。

5、長方形

自宅の形状はシンプルで長方形に近い形状です。

形状 シンプル

バランスのとれた形状は地震に強いですが複雑なT型やL型、コの字型などの複雑な形状はダメージを受けやすい傾向にあります。

6、吹き抜けはない

大きな吹き抜けはありません。

2階部分の床に吹き抜けがあり1辺の長さが4mを越える場合は、構造上の弱点になりやすいです。

吹き抜け

7、平屋建て

1階と2階の壁の位置は一致しているか、平屋建てです。

2階の壁と1階の壁の位置が不揃いだと、地震の力が1階の壁に伝わる前に2階の床に流れるために負担が大きくなります。

8、全て外壁がある

1階部分のは4方(東西南北)とも外壁があります。

全て外壁がある

壁の少ない部分は地震力を集中的に受けて揺れが大きくなる傾向があります。

【外装サイディングのリフォームをお考えの方に参考になる見積もりの比べ方を記事にしました。】

外装のサイディングは種類や施工方法で見積もりに差が生まれますが、賢く比較できないと損をします。窯業系サイディングであれば塗装だけで済ませることも可能ですが、外部足場のコストを考えると建物の耐久性が維持できる工法を選んだ方が経済的です。

9、軽量屋根

スレートや金属製の屋根葺きか、瓦屋根でも1階に多く壁が配置されています。

瓦屋根

瓦屋根は重量があるので1階部分の壁が少ないと集中荷重により弱点になる傾向があります。

【屋根リフォームについて、こちらの記事で詳しく書きました。ご参考ください。】

屋根リフォームの相場を分かりやすく比較していきます。見積もり金額の比べ方や相場の調査方法を解説しています。工法も部分補修なのか、塗り替えか、現状の屋根の上からカバー工法なのかでも全く違ってくるでしょう。あなたの予算内でできるようにやってみましょう。

10、強固な基礎

基礎は鉄筋コンクリートの布基礎やベタ基礎、杭基礎で施工されています。

鉄筋コンクリート

それ以外の弱い基礎の場合には地震時にダメージを受けやすい傾向にあります。

・後悔しない木造の耐震補強費用の比べ方

耐震補強工事を得意としている地元に密着しているリフォーム会社と、全国的に展開していて耐震補強工事を得意としている大手のリフォーム会社に見積もりを依頼します。

産業廃棄物費 仮設足場

基礎の補強や壁の補強、屋根の軽量化などありますが見積書の項目も多くなり、会社によってバラツキが出てくるのでできれば揃えたいところです。

数量が不明確で1式表示が多い見積もりは比較できないので、内容を確認して見積書の修正を依頼しましょう。

逆に細かく撤去費や産業廃棄物費、仮設足場の組み立て解体費などがしっかりと明記されている見積書は信頼感が増します。

耐震補強の計画書の内容通りに項目が記載されているかチェックすることも忘れずに行いましょう。

6社程度のリフォーム会社の見積書を横並びにして、項目が抜け落ちていたり必要以上の項目が突っ込まれていないか調べて疑問な点は業者ごとに質問します。

項目ごとに単価などを比較すると極端に高い業者と安い業者もあり会社の特性が掴めてきます。

最終的にはそれぞれの平均金額を算出して、どの業者が1番経済的な見積もりなのかを絞り込み見定めていきます。

ポイントとしては出来る限り同じ条件で依頼することが重要なので注意が必要です。

【実績のある大手のリフォーム会社に耐震補強の見積もりを無料で簡単に依頼できる方法を記事にしました。】

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・木造の耐震補強費用まとめ

木造住宅の耐震補強についてどのように調査すればいいのか分からなかったり、自宅がどんな状況の場合に耐震補強が必要なのか悩ましいところでしょう。

耐震補強工事を専門としている会社へ依頼することは間違いありませんが、複数の業者へ調査を依頼して見積もりを効率よく比べることで費用を抑えることが可能となるのです。

手間のかかる作業となりますが大切な家族を守るためにも、マイホームを地震に耐えられるリフォームをすることは必須となります。

これを契機に家族で耐震補強について話し合われると良いでしょう。

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